活動のようす


小笠山ハイキング「高天神城址~楞厳寺山」の報告    2023/1/28

1 日時 令和5年1月28日(土) 集合:高天神城址搦手門駐車場8時30分

2 参加者 38名(会員24、一般14)

3 コ- ス 搦手門発着の周回コ-ス

4 コ-スタイム

搦手門(8:30 ~ 9:00)-高天神城址本丸他~馬場平(~ 10:00)-甚五郎の抜け道~楞厳寺山(10:50 ~ 11:00)-萩原峠(11:25)-車道-搦手門(11:50 ~ 12:00)

(注)参加人数が多いため2 班に分け安全旨の班別行動とした。またそれぞれの班には経験者のサポ-トをお願いし安全歩行に努めた。

(注)高天神城址での歴史説明には、野中CLのご尽力で高天神ボランティアの会から2名のガイドをお願いした。

5 結果

前日の寒波による降雪もハイキングに支障を来すものでなく、好天下、安全裏にハイキングを終えることが出来た。また楞厳寺山山頂での昼食は、時間的に早く、また寒冷環境でもあり、担当者の判断でゴ-ル・北門着後の昼食とさせていただいた。

高天神城・歴史の説明を聞く

高天神城・歴史の説明を聞く

甚五郎の抜け道を歩く

 

楞厳寺山の山頂で説明を聞く



小笠山ハイキングの報告    2022/12/10

12月10日に行われた小笠山ハイキングには36名が参加。エコパから三ツ峰に登り、新たに整備された南西尾根を法多山に下山、エコパに戻るコ-スで行われました。参加者は初冬の小笠山、モミジの紅葉残る法多山を楽しみました。計画や案内などに協力していただいた中遠州登山クラブの皆さんに感謝します。

コ-ス: エコパP4駐車場9:05→ケスタ地形の尾根→三ツ峰11:05→南西尾根下山

→法多山12:35~13:30→エコパP4駐車場14:15

ケスタ地形の尾根を行く 

南西尾根を下山



冬の自然観察会の報告 2022/12/18

12月18日、冬の自然観察会には16名の会員が参加。担当の佐藤宏さん、広谷和子さんの案内でエコパ自然報道を歩き、周辺の自然を観察した。

今回はP4駐車場近くから山に入り、常緑樹のウバメガシやヤマモモ、ソヨゴ、シイノキ、ヒメユズリハなどが茂る森に紅葉したコナラや黄色く色づいたタカノツメなどが彩りを添えていた。この時期に開花している植物は少ないが、スズカカンアオイが花を付け、ハナミョウガやソヨゴ、クロガネモチの赤いが実が迎えてくれた。この日は冷たい西風が吹く大変寒い日でしたが、参加者は担当の説明を熱心に聞き冬の小笠山自然観察を楽しんだ。このコ-スには様々な樹木が茂り、春にはフモトスミレが可愛い花を付ける。

資料を見る参加者

赤い実を付けたソヨゴ



「秋の自然観察会 2022/10/22」の報告

10月22日、エコパの自然歩道で行われた秋の自然観察会には36名が参加し、山野草、樹木、野鳥などを観察した。展望台からの眺望など、秋の一時をハイキングしながらゆっくり楽しみました。

1,実施日時 令和4年10月22日(土) 午前9時20分出発~12時20分

2、観察できた主な動植物

・山野草 ホトトギス、セキアノアキチョウジ、テイショウソウ、ハダカホウズキ、ノコンギク、ヨメナ、コウヤボウキ、シタキリソウ、イヌコウジュ、レモンエゴマ、ハギ、コクラン、ウマノスズクサ、アキノタムラソウ等 

・樹木 ヤマモモ、サンショウ、カラスザンショウ、クサギ、サルナシ、イチイガシ、ハナイカダ、タラヨウ、カゴノキ、ムクノキ、エノキ、ヤマザクラやウバメガシの大木(小笠山は石山で痩せていて雑木が多く、紅葉の木は少ない。)

・野鳥 オオバン、キンクロハジロ(メス) カイツブリ、コガモ、カルガモ、ジョウビタキ(渡り鳥のルリビタキやシロハラは見られず、カモ類も少なかった。)

・蝶 ルリシジミかヤマトシジミ、キチョウ。アサギマダラは今回見られず。

・小笠山はシダ類が多いが知らないので説明できなかった。

☆草花や樹木の名前について「名称のいわれ」を僕なりに知っていることを述べた。

3、展望台からの眺め 

・富士山が見えたし、眺望は少し曇ってはいたが、全景が見えた。

・粟ヶ岳から八高山周辺の渡り鳥のコースとシーテックが15基の風力発電機建設計画を説明した。

・岡津周辺の古墳群や高御所周辺の横穴古墳群などを高いところから説明した。

・竜頭山から秋葉神社にかけて。浜松市内やアクトタワー周辺を説明した。

4、全体での感想

・3時間かかったが、一応説明したいことはほぼできたが、時間はかかり過ぎたかな。

・午前中は曇っていたのでアサギマダラなどの蝶類が少なくて、見られず残念だった。

・小笠山はシダ類が豊富だが説明できず申し訳なかった。

・36人への説明はできず、僕についてくる人だけに絞られてしまった。

どれだけ、楽しめたかなと不安も残った。

・曇り空で暑くもなく、寒くもなく眺望もそれなりに見えて良かったかな。

・鳥や植物の名前を知ることで友達になれるし、楽しみが膨らむことも説明できたら良かったかな。 (会員: 斉藤明)

 ※追記 参加者は「斉藤さんが植物や鳥などに大変詳しく、当日の分かり易い説明で多くの事を知り学び楽しめた。秋の自然観察会に参加して良かった」と話していた。 (中山幸男) 


歴史探訪会「小笠山砦と徳川家康」の報告 2022/9/10

9月10日の歴史探訪会には32名が参加、小笠神社から高天神城址を望み、小笠山砦を観察しつつ昔の面影残る古道を歩き、小笠山の歴史的、戦略的重要性を学びました。

特に掛川城を望む高台では、講師の武藤正誠さん(掛川遊歩会・掛川城管

理人)からの徳川家康が掛川城を攻める際の家康とその武将の動きや経過

などの詳しい話しに参加者は聞き入りました。また、小笠山に数多くある古道の中で、当時小笠山砦に向かうため使用されたと推定する荷車が通れる位の法多山に繋がる道の説明にもうなづいていました。

参加者からは「武藤さんが歴史に詳しく話が分かり易くて大変勉強にな

った。参加して良かった」との声をたくさんいただきした。武藤正誠さん、ありがとうございました。

(報告: 中山幸男)


夏の自然観察会 報告  2022/8/6

8月6日、夏の自然観察会が小笠山で開催され28名が参加。集合場所の小笠神社駐車場は暑く心配でしたが、小笠池方面に下るにつれ涼しく、暑さを気にすることなく観察できました。道沿いの山の崖ではあちこちこちらでイワタバコが盛んに花を咲かせていました。これほどたくさんのイワタバコを一度に見られる場所はほかにありません。ここは湿度が高く、様々なシダも各所で見られました。トンネルの中にはコウモリがたくさんいて、大勢の人に驚いて飛ぶのが見られました。壁にはカマドウマが多数這っていました。第三トンネルを出たところでは、崖の地層を見ながら小笠山の地形や地質の説明を聞き、群生するイワタバコの壁を見上げ観察しました。この先の矢矧橋が通行出来ないため、ここから来た道を戻りました。

コモウセンゴケは時間の関係で会終了後、希望者10名で観察。花は閉じていましたが、繊毛で虫を捕らえ溶かしている様子などが観察できました。私の説明を温かく熱心に聞いてくださった参加者の皆さんのおかげで観察会を終えることができました。

矢矧橋ですが、その後修理が終わり、8日から通れるようになりました。小笠池遊歩道をゆっくり一周し、緑豊かな谷間の自然を楽しんでいただきたいものです。今回は観察したのは以下のとおりです。

【被子植物】

アカメガシワ(実)、ネムノキ(実)、タマアジサイ(蕾)、イズセンリョウ(実)、モミジガサ(蕾)、ハナミョウガ(実)、ヤブミョウガ、イワタバコ、タチキランソウ、ヤマキツネノボタン、アキノタムラソウ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、ミズヒキ、ダイコンソウ

【シダ植物】

ウラジロ、コシダ、オオキジノオ、クルマシダ、ホソバカナワラビ、ホシダ

(担当: 広谷和子)

 


小笠山遊歩道の草刈りと整備  2022/7/18

7月18日、小笠池遊歩道の草刈りと整備を会員4名で行った。降り続いた雨の影響で、第1トンネル手前では山の斜面が崩れ大きなスギの木が倒れ道を塞いでいた。倒木のことは市に連絡済みで、掛川市により撤去するとのこと。第1トンネルでは、内部に溝があり、歩行にはライトが必要。また昨年当会が出口に設置した土嚢が流され、トンネル内に水が流入していた。対策が必要。第2トンネル、第3トンネルでは内部に水が溜り、通過には長靴が必要だ。大雨の影響が随所で見られた。第3トンネルの先では遊歩道を覆う竹を伐採し歩けるようにした。通行出来ない矢矧橋については、老朽化した床板の一部が取り替えられたが全体の取り替えはまだ行われていない。なお小笠池駐車場から小笠神社方面の草刈りは地元入山瀬地区が7月14日に行う。

 



2022年初夏の小笠山自然観察会

 6月18日の午前中、小笠山で初夏の自然観察会が行われた。参加者22名は小笠山国有林の管理歩道を歩きながら広谷和子さんの説明で植物を観察した。

この日は随所でアカメガシワが咲き、ヤマアジサイやムラサキシキブ、オカトラノオが見頃で、キツリフネは可愛い黄色の花を吊り下げはじめていた。エゴノキの枝先には猫の足のような変わった虫こぶ「エゴノネコアシ」があり、参加者は興味深そうに見入っていた。お目当てのカギカズラは3箇所で咲き始め、特徴ある花を観察できた。小笠山はシダの宝庫。この日は途中から小雨が降り出し、オオバノハチジョウシダやウラジロなど葉がしっとり濡れ、参加者が「雨に濡れたシダがきれい」と言うなど、このような気象条件で見られる自然の美しさも楽しんだ。

今回は、ワルナスビ、ヤナギハナガサ、ヒメジョオンなどが山の入口周辺で咲いており、小笠山でも外来植物が増えていることが分かった。参加者は小笠山での自然観察を楽しみ、この山の自然の豊かさを感じてくれたのではないかと思う。

 

アカメガシワの花

エゴノネコアシ

観察会の様子



子隣コ-ス登山道周辺の点検整備    2022/6/5

小笠山子隣コ-ス周辺の点検と整備を会員14名が参加して行った。上内田パイロット茶園の西にある登山口から登山道沿いに生えていた草を刈るとともに、登山道に横たわっていた大きなコナラの木を伐採し撤去した。また、六枚屏風周辺に設置してあるロ-プの安全点検を行った。



コースの点検整備と道標設置    2022/3/25

 会では、腹摺峠から三ツ峰までの登山道の点検と整備を 行うとともに、分岐箇所に道標3本を設置した。この日の作業には会員5名 が参加、歩きながら登山道にみ出したシダや枝などを整理した。この結果、 この区間は歩きやすくなった。また、道標の設置で迷うことなく安心して歩 けるようになったと思う。



春の高天神城址・楞厳寺山の自然観察ウォ-ク   2022/3/20

好天の3月20日、参加者31名は戦国時代に徳川と武田の激しい戦いのあった高天神城址とその西にある一等三角点の楞厳寺山、萩原峠を、歴史と春の息吹を感じなから楽しんだ。搦手門を登ると参道脇にセントウソウやウラシマソウが生育、尾根ではミツバツツジが咲き始め、イズセンリョウやタイミンタチバナ、ヒサカキなどの花、ウバメガシの新葉などを観察できた。

この周辺の山域は、一昨年、小川会員をリ-ダ-に中山、平野、吉崎などによる7次の小笠山南部のコ-ス調査で踏査されたところ。当時荒れていた楞厳寺山周辺の登山道は地元の会により、道標の設置、枝払いや危険箇所にはロ-プを取り付けるなどの整備が行われ、歩きやすくなっていた。また楞厳寺山は周辺の樹木が伐採され、山頂からの展望が良くなった。目の前には遠州灘の海が広がり、西にはアクトタワ-、北東方向も開けており富士山を望むことができる。参加した地元の野中、野ケ山の両氏からは登山道の整備や楞厳寺山のことなどの説明をいただき、充実した自然観察ウォ-クとなった。皆さんに感謝したい。 (中山幸男)

 

 記

1 日 時   令和4年3月20日(日) 午前9時00分~14時30分

2 集合・時間  高天神城址北側の搦手門駐車場 午前9時集合

3 コ - ス  搦手門駐車場9時30分→高天神城址(本丸跡など)→高天神社→馬場平(小休止)10時~10時15分→横田甚五郎の抜け道(犬戻り・猿戻り)の上り下りのある細い尾根道→楞厳寺山(昼食)11時30分~12時30分→萩原峠→道路→搦手門駐車場14時00分

4 参 加 者  31名(会員25名、一般6名)

5 観察(植物等自然、城址と歴史)

(1)花 サクラ、ヒサカキ、イズセンリョウ、ミツバツツジ、ウラシマソウ、セントウソウ、アセビ、カンアオイ、ニワトコ、ミモザなど

(2)実 ハナミョウガ、マンリョウ、アオキなど

(3)木 ヤマモモ、タブノキ、シイノキ、カクレミノ、ソヨゴ、リョウブ、コナラ、ヤマザクラ、タカノツメ、ウバメガシ、タイミンタチバナ、イタビカズラ、サカキ、サカキカズラなど

(4)その他   各種シダ(ヒトツバ、リョウメンシダ等)、ヤブコウジなど

・楞厳寺山 徳川家康が楞厳寺山に登り城を確認1580年(天正11)年3月 国土地理院の1等三角点・標高220.86mと菱形基線側点

・高天神城址 本丸跡、土塁、井戸、搦手門など

 



小笠山越え、歴史の道「腹摺街道」掛川側の整備を行う 2022年3月5日

3月5日(土)、「小笠山を愛する協議会」では、荒れていた小笠山に残る「腹摺街道」の掛川側の整備を掛川市高御所地区の参加者と協力して行った。参加したのは当会会員16名、地元区長等2名、天竜森林管理署長など19名。参加者は、山道の草刈りや横たわる倒木の撤去などに汗を流した。これまで土砂崩れと繁る樹木で通行が困難となっていた峠に至る新道も、今回の作業で道を塞ぐ樹木が撤去され、歩いて通れるようになった。参加した高御所の松井区長は「地元に道のことを話して皆で歩いて見たい」と語っていた。

これで1月23日に実施した腹摺街道袋井側の整備とあわせ、掛川市高御所から袋井市菩提までの山道が安全に歩けるようになった。


小笠山で野鳥観察会(報告) 2022年2月12日

2月12日の野鳥観察会には24人が参加。富士見台霊園駐車場から西沢池、与左衛門池、マスラノ池まで歩き、日本野鳥の会遠江の会員のガイドで22種類の野鳥を観察した。

  記

1 日時(とき)  令和4年2月12日(土) 午前9時~12時

2 場所・内容   富士見台霊園から歩き、西沢池、与左衛門池、マスラノ池及び周辺の林道等で野鳥を観察 歩行距離3㌔

3 参 加 者    会員15人、一般3人、森林管理署2(藤戸、山名)、野鳥の会4(吉井、渋谷、徳田、津久井)の24人

4 ガ イ ド    日本野鳥の会遠江の会員

5 観察した鳥   ヒヨドリ、ハクセキレイ、キセキレイ、カワウ、ヤマガラ、モズ、アオジ、キジバト、ジョウビタキ、オオバン、ヨシガモ、カイツブリ、ホオジロ、アオサギ、スズメ、メジロ、ツグミ、シジュウカラ、シロハラ、コゲラ、ハシブトカラス、ハシボソカラスの22種

6 過去観察した野鳥の記録(観察場所は上記と同じ小笠山西沢池、与左衛門池、マスラ ノ池及び周辺の林道)

・2021年2月15日 29種類

アオジ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、ウグイス、カワラヒワ、シロハラ、ツグミ、オジロ、マヒワ、スズメ、ハシブトカラス、ハシボソカラス、ヒヨドリ、メジロ、モズ、キジバト、カワセミ、トビ、アオサギ、カルガモ、カイツブリ、カワウ、キンクロハジロ、ホシハジロ、キセキレイ、ジョウビタキ、ソウシチョウ

・2020年2月15日 25種類

セグロセキレイ、オマガラ、ウグイス、アオジ、シロハラ、カワラヒワ、ホオジロ、ノスリ、ハイタカ、コゲラ、ヒヨドリ、カルガモ、オオバン、ホシハジロ、カイツブリ、エナガ、アオサギ、ハシブトカラス、キセキレイ、コジュケイ、キジバト、メジロ、アオゲラ、ジョウビタキ、スズメ

・2019年2月18日 18種類

アオサギ、アオジ、ジョウビタキ、カイツブリ、キンクロハジロ、エナガ、メジロ、ノスリなど

アオサギとオオバン



小笠山越えの歴史の道「腹摺街道」を整備 2022年1月23日

小笠山を愛する協議会では、地元の袋井市菩提地区の方々と荒れていた腹摺りの道、「腹摺街道」の内、菩提から腹摺峠までの間を整備しました。参加したのは会員11名と地元住民7名の18名。道に横たわる倒木の撤去や草刈りなどに参加者は汗を流しました。

この歴史の道、「腹摺街道」は、掛川城主が一時定まらなかった間、12代目横須賀城主本多利長が掛川城を預かった際、両藩の交通の便を図るため開いたといわれています。道は横須賀近海で捕れた魚介類が掛川方面に運ばれるなど、明治、大正の頃までよく利用されました。腹摺峠の東側には名前の由来となった馬の横腹がするほど狭い道の古道かあります。峠にはかつてあった茶店跡や石仏があり歴史が偲ばれます。

会では来月、掛川市高御所地区から腹摺峠までの整備を予定しています。整備後は歴史の道「腹摺街道」を歩く計画も考えたいと思います。 (中山幸男)

 




登山道の整備(三ツ峰からむらさき平) 2021年12月18日

小笠山の三ツ峰からむらさき平の登山道が所々シダで覆われるなど荒れてしまったので役員3名が参加し整備を行った。強い寒風が吹き抜ける中、参加者は協力し合い、登山道を覆うウラジロなどを刈り払うとともに、大きくえぐられ崩落の恐れのある登山道について迂回路を整備した。作業の結果、これまでより登山道は歩きやすくなったと思うが、この区間は崖が多く、また登山道には木の根が至る所で露出しており、十分注意して歩く必要がある。

登山道を覆うウラジロを刈る

登山道を覆うウラジロを刈る


崩落の恐れのある登山道の迂回路を整備

三角点のある三ツ峰で一息入れる



冬の小笠山自然観察会 2021年12月4日

コシロノセンダングサを観察

アカネの実を観察

イロハモミジ色づく


12月4日の自然観察会には24名(会員20、一般4)が参加。小笠山国有林の林道や自然歩道を歩き、周辺の自然を観察した。常緑樹のウバメガシやタイミンタチバナ、ヤマモモなどが茂る森に、紅葉したコナラやモミジ、黄色く色づいたタカノツメなどが彩りを添えていた。この時期開花している植物は少ないが、それでも淡黄色の可愛いツルグミの花やコセンダングサに似ているが白色の舌状花を持つコシロノセンダングサの花が見られた。また様々な樹木の実や冬芽を観察。好天に恵まれ、開けた尾根の上から雪の積もった富士山がよく見え、参加者は冬の小笠山の自然を楽しんだ。

 

1 日時 令和3年12月4(土)午前9時~12時

2 場所 小笠山国有林の林道・自然歩道周辺

 富士見台霊園9時発→道路→与左衛門池→マスラノ池→林道→尾根を登る(30分)・自然歩道→金縮み・休憩→尾根を下る(20分)→林道→尾根→与左衛門池→富士見台霊園12時15分

3 説明 中山、広谷

○観察した植物

① 様々な実

 シロダモ秋に咲き実は翌年赤く熟す。雌雄異株で雌株には花と実が見られた。イヌビワクワ科イチジク属でイチジクの仲間花嚢(かのう)の中で花が咲く。ハダカホオズキナス科でホオズキ似るが袋が無く裸なのが名の由来。ハナミョウガショウガ科で葉がミョウガに似る。花も実もきれい。実に薬効。フユイチゴ常緑つる性の低木で赤く熟した実は食べられ、別名カンイチゴ。カラスウリこの頃、赤い実が目立つ、里山を代表する風景。種の形が面白い。テイカカズラ逆さV字形の実、割れると種に白毛(冠毛)、白い樹液は有毒。イタビカズラ花を包み込む球形の花嚢(かのう)を付ける。雌雄異株の蔓状の木。スズメウリ、スルガテンナンショウ、クサギ、サルトリイバラ、アカネ

② 花

 ツルグミつる状の枝、葉裏は赤褐色、花は筒状の小さな黄白色、実は赤く熟す。シロダモ、コシロノセンダングサ

③ 冬芽

 ネジキ冬芽は赤く色づき美しい。三大美芽の一つとのこと。サカキ鎌型の特徴ある冬芽。

④ 葉の色

 紅葉ヤマウルシ、ウリカエデ、モチツツジ、コナラなど黄葉タカノツメ、イロハモミジ、ミツバツツジなど

⑤その他 カギカズラ

 


小笠山ハイキング 2021年11月20日

 11月20日(土) 小笠山ハイキングが参加者38名、役員13名、天竜森林管理署より2名のサポートを頂き総勢53名で行われました。コースは小笠山山頂を経て小笠神社へのグループと、このコースに六枚屏風を加えたグループの2コース。掛川富士見台霊園を出発すると与左衛門池から山道に入る。ウバメガシ茂る樹林、アカガシの大木、遠く富士山を眺めて山頂へと着いた。六枚屏風グループは途中より分かれると、深く浸食され切れ込んだ岩溝の六枚屏風へ向かった。深さ十数m、幅1m前後のそそり立つ岩が両岸より挟まれた約50mの岩溝。途中の段差は補助ロープを使い、全員通過することが出来た。小笠神社で両グループが合流すると昼食。中山代表より高天神方向の山並みに計画されている風力発電の説明を受けた。帰路は展望台を経由、掛川市街や南アルプスを遠望して小笠山トンネル南口へと下山。晴天に恵まれた晩秋の一日、小笠山の自然にたっぷりと浸かり、日頃のストレスを解消、リフレッシュすることが出来ました。(報告者:内海廣治)   写真をクリックすると拡大します


秋の小笠山「自然観察会」 2021年10月23日

好天の10月23日、小笠山国有林で自然観察会が行われ、会員や一般参加者、天竜森林管理署の松尾署長以下4名の27名は、秋の装いが進む小笠山で自然観察を楽しんだ。満開のホトトギスやセキヤノアキチョウジ、ツルリンドウの花やカナムグラ、アカネ、コブナグサ、様々なタデ科などの植物を詳しい会員(中山・広谷)の説明を聞きつつ観察した。サラシナショウマはまだ蕾が多く、これからブラシのような白い花が楽しめる。また、アサギマダラの飛来や食草のキジョランに可愛い幼虫を見つけ、参加者は感動した様子だった。これからも観察会を行い、多くの人に小笠山の自然の豊かさを知って頂き、小笠山の自然保護に繋げていきたい。

 

1 植物の種類

・セイタカアワダチソウ 北アメリカ原産の観賞用に導入した帰化植物虫媒花

・カナムグラ(クワ科)  雌雄異株

・アカネ(アカネ科)  花は淡黄色、つる性多年草、葉4枚輪生根は茜染めの原料

・ひっつき虫(動物や人に付いて種を散布する植物) アレチヌスビトハギとヌスビトハギ、コセンダングサ、シロバナセンダングサ、イノコヅチ、オオオナモミなど

・タデ科 イヌタデ、ハナタデ、ボントクタデ、サクラタデ、ヤナギタデ、ミズヒキ、ママコノシリヌグイ、アキノウナギツカミ

・ナス科 イヌホオズキ、ハダカホオズキ

・シソ科 セキヤノアキチョウジ、イヌコウジュ、イヌトウバナ

・キク科 ヌマダイコン、ガンクビソウ、ヤブタバコ、シュウブンソウ、ノコンギク、ヨメナ、ヒヨドリバナ、アキノノゲシ

・イネ科 チカラシバ、チヂミザサ、コブナグサ(黄八丈の染料)

・ユリ科 ホトトギス花被片が斜上、花の斑紋が鳥の時鳥の斑紋に似る

・キンポウゲ科 サラシナショウマ

・キキョウ科 ツルニンジン

・果実 アケビとムベ、クサギ、カラスウリとスズメウリ

・各種羊歯 ウラジロ、コシダ、コモチシダ、ミツデウラボシ、フユノハナワラビなど

2 蝶 アサギマダラと食草のキジョラン


小笠池遊歩道の整備作業 2021年10月17日

10月17日、小笠池遊歩道の整備作業を会員14名が参加し行った。作業は遊歩道沿いの草刈りと壊れた階段の修繕、道を塞ぐ立木の撤去、矢矧橋の清掃などです。特に矢矧橋では、踏み板の上に溜まった落ち葉や土の撤去、手摺りなどに絡みついた蔓の除去などを丁寧に行った。なお現在、矢矧橋は点検のため通行禁止となっているので、設置者の静岡県と管理を行う掛川市で問題の解決を図り、ここを訪れた人々が通れるよう要望してある。 (画像をクリックすると拡大します)


腹摺峠に至る山道の整備 2021年3月6日

 掛川市高御所から腹摺峠に至る山道の整備を行いました。

作業には会員のほか、中遠登山クラブや地元の皆さんも参加し、草刈りや倒木の除去、道の整備などに汗を流しました。お陰で山道の新道及び古道が支障なく歩けるようになりました。ご協力ありがとうございました。



野鳥観察会 2021年2月13日

  小笠山で野鳥観察会を日本野鳥の会遠江の協力により開催しました。

当日は天候にも恵まれ、参加者35名は野鳥の会の6名の会員の案内で富士見台霊園からマスラノ池まで歩き、ツグミやエナガ、水鳥のキンクロハジロやホシバジロなど、29種類の野鳥を観察しました。参加者は「こんなに鳥がたくさんいて驚いた。参加して良かった。来年も参加したい」と話していました。



ネイチャーウォーク 2020年12月5日

 12月5日に行われた小笠山ハイキングには25名が参加。

ミャンマーや中国の方も参加されて国際色豊かなウォークになりました。



六枚屏風と至る道の整備 2020年11月24日

  六枚屏風に至る道と土砂崩れで埋まった内部の整備を役員と有志8名で行いました。六枚屏風に至る道については、大雨で削られた道の迂回路を整備しました。一方、六枚屏風の中については木や枝の除去など出来ることを行いましたが、内部に崩れ落ちた木があるとともに流入した土砂の量が多いため手を付けることは出来ませんでした。従って、六枚屏風の内部を通過することは出ません。入口まで行くことは可能になりましたので、通行禁止の看板は撤去されました。なお、六枚屏風付近は、転落事故が発生しており、落石や枝等の落下の恐れがありますので行動は自己責任で十分注意を要します。



小笠山ハイキング 2020年11月8日

11月8日に行われた小笠山ハイキングには56名が参加。ウルシなどが色づき始め、山道沿いにはコウヤボウキが満開の中、参加者は深まりつつある晩秋の小笠山を楽しみました。

計画や運営に当たった中遠登山クラブの皆さんに感謝します。

参加者の小笠神社集合

小笠山トンネル付近を歩く


ヤマウルシの紅葉

コウヤボウキと蜜を吸うアサギマダラ



自然観察会 2020年10月18日

 10月18日(日)の午前中、秋の小笠山「自然観察会」がエコパ散策道で行われ24名が参加。参加者は、周辺に生育する樹木や花を会員(佐藤、広谷、中山) の説明で観察しました。全部で63種類の植物を観察しましたが、散策道では幹の肌が鹿の子模様のカゴノキ、赤い実のなっていたアオハダ、エコバでは1本しかない珍しい葉の裏が白いウラジロノキなどの説明に真剣に耳を傾けていました。ビオト-プ周辺では、ハガキノキの名もあるタラヨウの葉の裏に文字が書けることにビックリした様子。また、落ちていたムクロジの実を拾い、黒い実が羽根突きの玉になる ことや実の外側の皮が石けんの代用になるとの説明に興味深そうにでした。




自然観察会 2020年8月2日



草刈り 2020年7月19日

小笠池遊歩道の点検と草刈りを実施した。

草刈り

歩道に倒れた竹の撤去

きれいになった遊歩道



野鳥観察会 2020年2月15日



登山道整備

2016.12.10  高御所から腹摺峠への道の整備

2019.6.14  六枚屏風付近の道の整備