調査報告 風吹嶺~参道杉~行者尾根 周回ルートの開拓

はじめに

 風吹嶺の由来と風吹峠の変遷については調査報告「小笠神社参道の調査」で報告しました。

風吹嶺は県道249号と砂利採取工事で分断されていますが、なんとか古参道を辿るハイキングコースを作れないか検討し、小笠神社駐車場から参道杉に至るコースを整備しました。

また、車道を使わずに小笠神社駐車場に戻るルートを検討した結果、行者尾根の存在を知り、コースを整備し、周回ルートが完成しました。コース整備にあたっては、かなりのヤブの伐採が必要で、小笠山を愛する協議会のメンバーで協力して開拓することが出来たので、ここに報告します。

 

 

 

1.      小笠神社駐車場~風吹嶺見晴台~参道杉

今回はトイレのある小笠神社第2駐車場から出発します。

道標はほとんどありませんが、テープを辿れば道に迷うこと事は有りません。但し地図と磁石は必携です。

 

駐車場

駐車場奥の階段を登る


駐車場から“風吹嶺展望台”までは、かなりシダに覆われていましたが、その下にはしっかりした道がありました。
現在はシダを伐採し、かなり歩きやすくなっています。
また、“風吹嶺展望台”から眼下に見える砂利採取場のため池を“エメラルドグリーンの池”と称して、見に行った記録が散見されました。

古参道には灰皿が所々にあります

この看板は無視します

展望台の眼下には砂利採取現場が広がり、小笠神社の近くまで迫っています 

砂利採取工事現場

“風吹嶺展望台”から南に下りますが、テープを頼りに尾根を進みます

展望台から南に下ります

ベンチのある一服処

風吹嶺展望台 ここから南下します

 

 

 

大規模な砂利工場

 

 

テープを頼りに尾根を下ります


やがて道が途切れ、直進方向には鉄条網がセットしてあり、侵入禁止となります。

 ここから右折し、参道杉の方向を目指して下ります。最初は藪漕ぎ状態でしたが、現在はふみ跡がしっかりしています。

テープが頼りです

急な下りにはロープをセットしました。支尾根を下ると原生林お中を進むと、東沢口池からの沢に出ます。

急な下りにはロープをセットしました

沢を少し下り、テープを目指すと、ロープが出てくるので、ロープをつかんでトラバースします。

沢を少し下ります(ロープが目印)

東沢口池からの導水管に沿って、テープを頼りに下ると、やがて上の道路に向かいます。

 沢に沿って下ります

 

道路に出ました

 

ここから右に下ります

 

 

沢に下ります

 

 

ロープを使ってトラバースします

 

 

 ここから上の道路に登ります

 

杉参道に到着


2.      参道杉~行者ノ頭

風吹嶺から参道杉に下るルートができたところで、車道を使わずに小笠神社駐車場に戻るコースを検討したところ、車道と小笠池の間に尾根があることが分かりました。

“大東町の地名”よりこの尾根は行者尾根と呼ばれ、説明文では「小笠神社参道:昔行者が住んでいた」と書かれています。 

大東町の地名

入山瀬地区略図

 


行者尾根は全く未知のコースのため、事前に上部の出口側と下部の尾根取り付きの調査を行い、先ずは出口側から攻めました。

 小笠神社駐車場から小笠池に下る道の途中から左の尾根に登ります。ふみ跡はありますが、かなりの藪です。

行者尾根の出口

行者尾根の出口


やがて、ひどい藪に行く手を遮られ進むか躊躇しましたが、3人いたので強行突破。10分ほどの作業で、その先は道が開けました。ピーク(後で“行者ノ頭”と名付けました)まで行き、次に尾根の下部からルート開拓をしました。

ひどい藪

道が開けました


参道杉まで戻り、小笠神社に向かう道路の左の市道を進みます。やがて茶園に出会うので、市道を分かれて左に曲がり小笠池からの水路(下小笠川の源流)に向かいます。

杉道隙から市道へ

茶園を左に


 水路と茶園の間を進むと、やがて右手から枝沢が入ってくるので、枝沢の手前を右手の尾根末端を目指します。

水流に沿って進みます

パイプのあるところで枝沢を越えると尾根の末端に出ます。

沢を横切る

枝沢と茶園の間を右に進みます

 

尾根末端


行者尾根下部からの突破で一番苦労したところです。尾根の登りではルートを間違えることは有りません。

藪に埋もれて除草します

 

やがて立派な竹林を超えると、急な登りになります。

竹林

行者の頭

下り

 除草後

 

 

急な登り、ロープをセットしました

行者の頭からの下り

小笠神社への道